私が医学を勉強しようと思ったきっかけなど(2)
- 横田 浩
- 2024年6月22日
- 読了時間: 9分
更新日:12 時間前

京都薬科大学では4年間あまり勉強しませんでした
京都薬科大学では、あまり勉強しませんでした。
一浪して勉強ばかりしていたので、遊びたかったというのもあるのですが、
大学の授業があまりに面白くないことと、
若い時は体を鍛えたいという思いから卓球部に入ったことで、
出席を取る授業と実習以外はほとんど出席せず、クラブ活動以外は遊び呆けていました。
試験前は、落第するわけにはいかないので、まわってきた過去の試験問題という資料を、一夜づけで勉強するという感じでした。
就職は、コネで外資系の製薬会社に入社しました
大学4年生のとき、当時は景気の良い時代であったことや、私自身がお金で苦労した経験がないこともあり、就職についてはあまり深く考えずに、呑気に暮らしていました。
家族や兄弟が就職のことを心配して、どこどこという一流会社の重役を知っているから応募したらどうだと、薦められるというような状況でした。
そしてなんとなく一流会社の内勤に憧れて応募することに決め、外資系の製薬会社に容易に入社することができました。
今から考えると、やはりコネの力は大きいのだな~と感じます。
なので、特に苦労することもなく、就職が決まったという感じです。
就職が決まった会社は、利益率の高い外資系の製薬企業で、新入社員(主に営業社員)の研修を三か月ぐらい行っており、それは採用された営業社員に自社製品を教えるための研修でした。
その時は、確か40名ぐらいの営業社員が採用されていたように記憶しています。
営業社員は、文科系出身者が多く、全国から採用されていて3か月間ホテルに滞在して、研修を受けていました。
私は、本社の内勤ということで採用されていたのですが、業務が営業の方への製品教育や製品の情報を発信することだったため、業務の勉強も兼ねて一緒に研修に参加することになりました。
研修会場が自宅からわりと近隣だったので、研修会場までは通いでした。
営業社員さんの研修は、3か月以上もホテルに滞在することもあり、一人につき約2~3千万円かかるらしく、医薬品業界は羽振りがいいんだな~と思いまいた。
ということで、約3か月間の研修が終了し、営業の方に製品の教育や社内外からの製品に関する問い合わせ対応や製品の情報発信を行う「研修課」という部署に配属され、本社での勤務が始まりました。

西洋医学では開発される医薬品は副作用が多い
本社勤務が始まり、私は、自社開発品である心臓の抗不整脈薬を担当することになりました。
まずは、その薬について社内および社外からの問い合わせに対して上手く対応できるように、徹底的に勉強しました。
自社製品もそうだったのですが、当時の新薬の殆どが、体内の生理活性物質(各種ホルモンやアドレナリンなど)と呼ばれる物質そのものやその物質の働きをブロックする物質でした。
当時は急速に成分分析が進歩しており、様々な生理活性物質が体内から発見される時代でした。
新たな生理活性物質が発見されると、その物質そのものやその関連物質がお薬として開発され、上市されていました。
初めのころは、新しい生理活性物質が発見され、新しい医薬品が誕生することは、さすがに現代の医療業界は進んでおり凄いものだなと関心していました。
というのも、生体内で発見された生理活性物質だから、効果が優れている上にきっと副作用は少ないのだろうと漠然と考えていたからです。
しかしながら、それからしばらく製薬会社で業務に携わっている間に、それは大きな間違いであることに気づきました。
このような新しい生理活性物質が発見されることは研究としては素晴らしいのですが、その物質を医薬品として様々な患者さんに服用させるとなると、それは全くの間違いなのです。
まず第一に、このような生理活性を有する物質は、ごく微量で強い作用を発揮することからも分かるように、物質そのものは毒性がとても強い物質なのです。
ただし身体内では、その強い毒性の悪影響を受けないように、精妙な仕組みが構築されており、生体にある目的を遂行させるために適切なタイミングで必要な場所で、その生理活性物質を生成し目的が達せられた後は、速やかに回収または代謝が行われるようになっていました。
ところが、これをお薬として内服すると、どうなると思いますか?
それは、毒性の強い物質を胃腸を介して体内に吸収されるわけですから、まずは胃腸が直接そのお薬の影響を受けることになります。
さらに吸収された後は、最初に肝臓に入りますから、肝臓にも大きく影響を与えます。
その後は、血管内に流入し全身を循環することとなるわけですが、目的の場所に到達するまでに様々な組織や器官に影響を与えることとなるのです。
このように、生理活性物質が体内で適切に生成され代謝される場合と異なり、医薬品として内服した場合には、全くと言っていいほど全身に対する影響は異なり、後者は身体にとってとても危険であることが分かります。
ですから、現代の西洋薬というのは、作用もはっきり示す代わりに様々な副作用も発生するというわけです。
私が担当していた抗不整脈薬も、生理活性が非常に強く確かに作用はしっかり示しますが、胃腸を初めて様々な組織や器官に影響を与え、多くの副作用が報告されていました。
たとえ重篤な副作用が現れなかったとしても、身体に対して相当なダメージを与えていることは、言うまでもありません。

西洋医学とは、根本治療を目指さない間違った医療だった
西洋医学では、ある症状が現れた(病気が発生した)場合に、一般に検査を行い何らかの生理活性物質の濃度が低いとか高いとかを突き止め、その不足分や過剰分をお薬で補ったり是正しようとします。
確かにその生理活性物質の不足や過剰が、その症状を発生させている大きな要因であることが多く、それに対処するお薬によって症状は抑えられ、ほぼ消失させるることができます。
しかしながら、ここでみなさんよく考えてみてください。
ある生理活性物質が不足していることや過剰であることが、「病気の本質」だと思いますか?
「病気の本質」とは、なぜその生理活性物質が不足したのか、あるいはなぜ過剰となったのかのはずです。
その根本の原因は、おそらく精神的なことであったり、食事の不摂生であったり、睡眠不足であったり、気候の影響であったり、運動不足などの生活習慣の問題であるはずです。
例えば、夏の炎天下で働いたために、体内に熱がこもりその熱により臓腑の働きに障害が出て、ある生理活性物質の産出量が異常になることもあるでしょう。
また、食事の不摂生で胃腸障害を起こし、その影響から臓腑の働きを失調させ、ある生理活性物質の産出量が異常になることもあるでしょう。
西洋医学では、原因がどちらでも異常となっている生理活性物質を内服することで補ったり、その関連物質を内服することで是正しようとします。
前述しましたように、その生理活性物質の産出量が異常となっていることが、病気の本質ではありません。
気候の影響で身体に熱がこもった影響で臓腑が異常になったことや、食事の不摂生による胃腸の機能失調の影響で臓腑が異常になったことが、病気の本質です。
そのようなことを深く考慮せずに、強い作用を有するお薬を服用させるわけで、そのお薬が根本原因である食事や運動や寝不足などの問題を解消するものではないですから、病気の本質を根本から改善するわけもなく、一生薬を飲み続けなければならなくなる可能性が高くなるということです。
このように、西洋医学は、病気の本質にアプローチし根本治療を目指す医学ではなく、とても危険な生理活性物質を薬として用いて、症状をオブラートで包み隠し、病気を無暗に長引かせる、全く無意味な医学であることに気づいてしまったのでした。

西洋医学の間違いには気づいものの、まだ正しい医療が分からずにいた
当時は、このようなことに気づいたものの、病気に対する正しい対処法は分からず、ただ西洋医学には失望し、これからどうしたものかと考えあぐねていました。
病気に対する正しい対処法に関しては、だいぶ年月が経ったころに気づくことになるのですが、アーユルヴェーダや中医学など伝統医学と言われる医学の中にありました。
上述したように西洋薬では生理活性物質を合成して製造していましたから、植物などから直接抽出した天然成分を用いる漢方薬には、特に関心はありましが同時にまた疑問点や不信感もありました。
というのも、世の中には様々な自然毒というものがある(例えば毒キノコなど)わけですから、抽出された天然物だからといって必ずしも安全とは限らないと言えるからです。
また、漢方薬には、抽出された沢山の成分が含まれているわけですが、結局作用を示しているのはおそらくそのうちの2~3種類の成分だけだろうと考えていて、それらの成分だけを抽出して薬剤にした方が、身体に負担をかけずにいい結果が得られるのではないかと安易に考えていたからです。
しかしながら、この考えはとても浅はかなものであり、私は、漢方医学や漢方薬の本質を何も理解できていませんでした。
このことに関しましては、また改めて書かせていただきたいと思います。
そしていろいろと考える中、西洋医学の悪しき事実を、病院のお薬を飲んでいる方々に薬剤師としてお知らせすることが重要で、患者さまに注意を促しながら服薬指導をさせてもらおうかとも思いました。
しかしよく考えるてみると、それは、西洋医学中心の医療業界において、ドクターの意思と相反することであり、患者さまを余計に悩ませることになりかねないと気づきました。
それならば、どうすればいいのだろうか?
まずは、食事やビタミンなど日常生活において口から取り入れるものと健康の関係から、勉強し直さないといけないと思うようになっていきました。
この続きは、次回のメルマガで配信いたします。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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